2020/03/09
ひとりごと
ひとりごと 楽天の送料無料化に思う
(毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。
世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。 増田昭雄)
インターネット通販モールを運営する楽天が3月から3,980円以上の商品購入での送料を無料にするという試みは、出店社からの反発にマスコミや公正取引委員会が同調し、ついに先週末、楽天はこれを事実上取り下げました。三木谷社長は完全に社会の悪者になってしまいました。高い出店料と突然ルールを変えるという楽天のこれまでのやり方、さらにその収益を出店者に還元するでもなく、スペインのサッカー選手を高額で雇い入れるというやり方に私も反発を感じています。しかし、三木谷さんが言うように、今送料を無料にしなければ、競合であるアマゾンにやられてしまう恐れもあるようです。
かつて、パソコンが本格的に普及し始めたころ、ワープロ、表計算のソフトに、一太郎とロータス123という日本製がありました。しかし、それはマイクロソフトがパソコンのOS ウインドウズとセット販売したワードとエクセルに敗北する結果になりました。日本政府がマイクロソフトのセット販売に待ったをかけ、国内産業を保護する政策を取っていれば結果は変わったかもしれません。今回の楽天騒動がまたひとつ国産を危機に陥れることがないようにと祈ります。