2025/09/29
ひとりごと
ひとりごと パレスチナの国家承認について
(毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。 世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。 増田昭雄)
世界がイスラエルのパレスチナへの残忍な殺戮攻撃を止めることができません。ユダヤ人の力が強いアメリカがイスラエル擁護の立場を崩さずに、国連の安全保障理事会でも拒否権を発動するために物事が決まらないためです。業を煮やしたイギリス、フランス、カナダは、先週パレスチナの国家承認に踏み切りました。日本は、アメリカに気遣って(と思いますが)「承認するかしないかではなく、いつするかが重要だ」と日本人の私でも意味不明のコメントを述べ、態度を留保しています。
一方、石破首相は国連総会の演説で「安保理が拒否権を行使するために国連が機能不全に陥っている。国連改革のためにも安保理の常任理事国を増やすべきだ」と述べ、日本が常任理事国に加わりたい旨を示唆しました。しかし、日本が世界から支持を受けているとは思えません。日本を常任理事国にするということはアメリカにもう1票渡すのと同じことだとあらゆる国が思っているからでしょう。時にアメリカとは一線を画すような判断をしなければ、世界から信頼を受ける日本にはならないと考えています。