ひとりごと 感染症予防とマスクと くしゃみについて
(毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。
世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。 増田昭雄)
コロナウイルスの流行により、全国のお店からマスクが姿を消しました。テレビでは中国人がたくさん買っていることが報じられていますが、私はそんなのはわずかで、必要以上に買いこんでいる日本人がいるためだと考えています。正月に家族の急患で病院に行った時にも、「マスクをして来てください」と言われました。必要な人が手に入らないのは困ります。では、マスクはウイルスに対してどれほど効果があるのでしょうか。
専門家がホームページなどに書いていますが、風邪やインフルエンザにかからないための予防としてのマスクの効果は薄いことが立証されています。なぜなら、顔とマスクの間の隙間をウイルスが簡単に通り抜けてしまうこと、そもそもウイルスはすぐに短い距離に落下してしまうので空気中を漂っていることは少ないからです。
マスクの効果があるのは、患者がマスクを付けることにより咳やくしゃみでウイルスが飛び散るのを防ぐということです。逆に考えれば、マスパックでも大きなくしゃみをする人がいますが、その人はウイルス入りの飛沫を周囲にまき散らしていることに気付くべきです。くしゃみは鼻の上を「くちゅくちゅする」ことにより、しないで済むように制御できます。実際に私はやっています。
また、その辺に落ちたウイルスは24時間以上生き続け、自分の手から口へと伝わって体内に入ります。ですので、手洗いやうがい、さらには30分に一度ほど水やお茶をゴックンと飲み、喉に張り付いたウイルスを胃に落とすことも効果があります。胃は強酸性の胃液で満ちていますから、そこから体内に回ることはありません。感染症対策として、マスクを買いに走るのではなく、個々人が体の抵抗力を高めるとともに、このような科学的な対策をとることが必要だと考えます。