ひとりごと できもしないこと?に対して
(毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。
世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。 増田昭雄)
厚生労働所が社員の勤務時間などを大企業全社に対して調査しなければならないという規則通りにせずに、選別して調査していたという問題。統計の信頼性が揺らいると言われています。確かに決められたとおりにしなかったことは問題ではありますが、私はできもしないことを決める方も罪深いと思います。私のところにも毎月のようにいろいろな調査が届きます。簡単に答えられるものもありますが、時間をかけて数字を調べなければならないものもあります。最近はあまりに面倒なので、重要だと思われえるもの以外答えないようにしています。今回の問題も調査を受ける企業の側から協力が得にくかったことが原因だと思います。
また昨年問題になった、役所が障碍者を決められた人数雇わずに水増しして報告していたという問題。しなかった方が悪いというのは簡単ですが、逆に一人で仕事を任せられる障碍者が世の中にどれだけいるか考えて決めた数字なのか、疑問です。つまりできないことを決めておいて、現場にあとは任せた、ということが国のレベルでは横行しているのではないかということです。いずれの場合も、こんなルールは守れません、と声を上げるべきだったし、しかしそんな声を受け入れる土壌もないのかもしれません。
私たちでも、仕事上いろいろな社内の取り決めをします。しかし、やってみるとその取り決めの通りにはできないということもあると思います。そのような時にはぜひ、声を上げてください。決められたことに対して、何も言わずにやらない、という場合はルール違反として罰せられます。同時にそのような声が上がった場合は、あらためて討議する社風にせねばならないと思っているのです。