2019/02/18
日常
段ボール古紙 輸出回避 キリンHD 価格安定へ需給改善
先週、日経新聞にこの見出しと以下の記事がありました。「キリンホールディングスは使った段ボールの古紙を国内で循環させる仕組みをつくる。古紙の回収事業者との契約を見直し、輸出しないよう求める。」
近年、段ボールの古紙は高く買ってくれる中国に輸出されて(現在は回収する量の2割に達する)しまうので、日本の製紙会社に古紙が集まらない。そこで、古紙価格の高騰を招いている現状にキリングループが待ったをかけたということで、キリンえらい、って思いました。
容器包装リサイクル法が始まって20年。ボール紙の箱やペットボトルなどのゴミを回収して国内でリサイクルする仕組みが作られました。紙のリサイクルは進みましたが、ペットボトルは中国が高く買ってくれるために、輸出に回ってしまい国内でのリサイクルが回っていないと聞きます。紙をペットボトルと同じようにするわけにはいきません。リサイクルという観点では貿易の自由化は必ずしも良いことではないと思います。日本はごみを輸出する国だと言われかねません。キリンHDの呼びかけに多くの企業が賛同、同調することを祈っています。