（毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。
世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。　　増田昭雄）

岸田首相が先週、予告なしにウクライナを訪問しゼレンスキー大統領と会談しました。アメリカと違い軍隊を伴わない、いわば丸腰の行動ですから命がけです。G7議長国としてやらずにおれない義務を果たしたことを私は高く評価します。

しかし、これを日本のテレビ局はまだ鉄道での移動中に速報しました。政府がマスコミにリークしたのではないかという話もありますが、これをテレビ局が独自の判断でやったのだとすれば、岸田首相の命を危険にさらすことになり、強く非難されるべきだと思います。ウクライナに無事到着してから報道するのならわかりますが、そのような移動中の速報を国民が望んでいるのだろうかと思います。私が見聞きする限り、このテレビ局に対するマスコミからの批判は見当たりません。また首相が無事に帰国した日のNHK21時のトップニュースは野球のチームがアメリカから帰国したことでした。どうなっているんでしょうか。この国のマスコミの感性は。