2022/05/09
ひとりごと
ひとりごと ロシアのウクライナ侵攻について
(毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。
世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。 増田昭雄)
ロシアのウクライナ進行が始まって2か月半になりました。先日テレビでのフランス人の歴史学者へのインタビュー内容が印象に残りました。
曰く、まさかこの時代に戦争が起きるとは予想もしなかったが、さらにこの戦争で予想が当たらなかったことがふたつある。ひとつ目は、ロシアの軍事力がここまで弱いとは思わなかったということ。確かに私もロシアの圧倒的な軍事力により2週間ほどで決着がつくものと思っていました。実際にはウクライナの必死の抵抗や欧米などの支援によりロシア軍を押し返しています。ふたつ目は、ロシアの経済がここまで強いとは思わなかったということ。西側の厳しい経済制裁にもかかわらず、ロシアでは多少のインフレはあるものの市民生活に大きな影響がある訳ではないようです。貿易収支も黒字で、一時暴落したルーブルも以前の水準に戻っています。むしろ西側諸国の方がエネルギー、食糧や資源の不足による物価高により大きな影響を受けています。
これまで、様々な危機を言い当ててきた学者でも今回の戦争の経過、結果は全く読めないということ。私たちはしっかりウォッチしていかなければなりません