ひとりごと ロシアの軍事侵攻について
(毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。
世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。 増田昭雄)
ついにウクライナで戦争が始まってしまいました。数日中に始まるぞとアメリカが警告する中、まさかその通りになるとは思っていませんでした。世界地図を見るとウクライナの領土はロシアに深く食い込んでいるので、ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)に加盟したら、ロシアとしてはモスクワに向けてミサイルを配備されるのではないかと強い恐怖を持つことはわかります。しかし実際に軍事侵攻していいということではない。さらに、あらかじめ仕組まれたサイバー攻撃によりウクライナ国内では銀行決済ができない状態になっているとの情報もあります。ブーチンは直ちに硬軟ともに攻撃をやめるべきで、国際社会は一致してそれにむけて協力しなければならないと考えます。
イスラエル人の歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリは著書「ホモ・デウス」の冒頭で、人類は有史以来何千年もの間、苦しめられてきた3つの課題を、ここ数十年間でほぼ克服できるようになったといいます。3つの課題とは、飢餓、疫病、戦争です。食料がなくて亡くなる人に比べ、過食がもとで亡くなる人がはるかに多い。疫病は医学の発達により大流行する前にほぼ撲滅できた。戦争は局地的なものを除けば外交で解決してきたし、戦死者に比べ自殺者の方がはるかに多いことを根拠にしています。しかしコロナ後この考えは成り立たなくなったと思います。再び戦火が広がり、人類は愚かなことを繰り返す、そのようなことにならないようにと祈っています。
また、これでかすんでしまった、ミャンマー、アフガニスタン、トンガのことも忘れてはならないと思っています。