2018/11/17
文楽 11月公演に行ってきました
私の数少ない趣味のひとつ、大阪 国立文楽劇場の11月公演に行ってきました。
今回の演目は鶊山姫捨松(ひばりやまひめすてのまつ)と女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)の2本です。
継母が割竹で姫をこれでもか、とせっかんするシーンや、親切にしてもらったおかみさんを脇差でめった突きにするシーンが強烈で、客席が静まり返ります。あんまり子供に見せたくない場面です。
高木秀樹氏は「名作文楽50」で、せっかんのシーンを以下のように解説しています。
可憐な中将姫が雪の場面で責められる。それを見て楽しもうという作品。はかなげなものが壮絶なシチュエーションで責められる。そうした美しさを「被虐美」という。一種言い様のない倒錯した場面は爛熟した江戸文化ならではの表現といえるだろう。
江戸時代にも倒錯の趣味があったんですね。
11月25日まで。