ひとりごと コロナ対策の出口について
(毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。
世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。 増田昭雄)
新型コロナの全数把握が終了することになりました。今まで、病院などの医療機関は陽性の診断を出すごとに、国のHER-SYS(ハーシス)というシステムに患者の氏名、年齢、連絡先などの情報を入力することにより「発生届」として保健所に届け出なければなりません。その入力は患者一人当たり5分ほどかかるので、医療機関の負担は大きなものでした。今回その手間をなくし、感染者の総数と年代別の人数だけを把握するようにするということだそうです。これが実施されると、都道府県別の感染者数の発表はあるけれど、高齢者や重症化リスクが高い人以外の感染者には保健所からの指示が来なくなるということだと思います。
私は、発症しても重症化することが少なくなった現状から考えると、そろそろコロナもインフルエンザなどと同じ扱いにした方がいいと考えます。コロナ騒動の出口があるとするならば、ある程度の割合の人たちが感染し、集団免疫ができたときです。そのためには、「感染予防を徹底して」コロナから逃げることはその出口を遅らせることに過ぎないと考えます。どの程度の人が感染したかは抗体保有率を見ればわかるはすですが、インターネットで調べても最新の数字がありません。NHKのサイトには今年3月時点で国立感染症研究所の調査結果として全国平均で4.3%という数字が載っています。逆にアメリカではすでに60%の人が感染したと推定されるようです。(NHK 5月の記事より)
個人や家庭の事情によりどうしても感染することができないという人がいることは理解しています。しかし、海外で感染流行のピークが過ぎる中、日本だけが「徹底した感染予防」を続けていては、いつまでたっても終息しません。一度に多くの方が感染すると医療がもたなくなりますが、国の指示を待つのでなく、そろそろひとりひとりが自分の考えで感染対策を緩めていく時期がきていると考えます。