2021/05/17
ひとりごと
ひとりごと_高齢者のワクチン接種予約
(毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。
世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。 増田昭雄)
先週は、高齢者のワクチン予約での混乱の様子が頻繁に報道されました。電話やネット予約しようとしたがつながらない、高齢者にこれはかわいそうではないかという話が多かったと思います。河野担当大臣も、効率より平等を優先したが、反省していると述べました。冷静に考えれば、ワクチンがなくなるわけではないのだから1週間待ってから電話すればいいだけだと私は思っていました。しかし、マスコミも混乱ぶりを報道し、結果的にみんなをけしかけました。
私は政府のこの「ワクチン接種誘導作戦」は大成功だったととらえています。政府にとって一番大切なことはひとりでも多くの国民にワクチンを受けてもらうことだったはずです。もし、高齢者全員に市役所から接種の日時、場所が記された、はがきが届いたらどうなったでしょうか。その日は忙しいとか、遠いとか、副反応が怖いとかの理由で接種しない人が多数出たと想像されます。押し付けられたものはありがたくないからです。逆に報道にあおられて、我先にと電話が殺到しこれで多くの高齢者が受けることになるでしょう。一般接種もうまくいく流れができました。
そこまで意識していたかはわかりませんが、政府とマスコミが仕組んだ国民全員ワクチン接種に向けての大成功物語でした。