2019/10/06
ひとりごと
ひとりごと 原子力発電所の闇の部分
(毎週月曜日に社員向けに社長新聞を発行しています。その末尾の記事、「ひとりごと」を転載します。
世間の出来事をいろいろな側面から見てみようという意図もあるので、かなり偏った表現もありますが、ご容赦ください。 増田昭雄)
関西電力の歴代経営陣が亡くなった元助役から多額の金品を受け取っていたとの話、いつの時代の話かと思ってしまいます。菓子折りの底に忍ばせて現金の束や金貨、高級スーツの仕立券を渡していたとは、まるで「お前も悪よのぉ」の世界です。
関西電力は、金品を元助役へ返そうとすると激高された過去があるので、できなかったと説明しています。おそらくそのようなものをもらって喜ぶ経営者はいないと信じます。法的には問題がなさそうだとのことですが、ここまでの騒ぎになると経営陣の交代はやむを得ないでしょう。
私は原子力発電に賛成派です。CO2を出さないエネルギー源として、原子力を外すわけにはいかないと思っています。しかし地元を粘り強く説得して発電所を作るということは、まともな方法だけではできないのかもしれません。マスコミや政府は経営陣が代わるまで、大学教授などを登場させながらこぞって判で押したような正論を言い続けるでしょう。しかし、世の中にはそれだけでは成り立たない闇の部分もあるのだろうと思うのです。