地球温暖化について 山本良一 東京大学名誉教授
4月22日は国連が定めたアースデイと呼ばれる、地球の環境を考える日でした。その日行われた地球温暖化についての講演の内容を紹介します。この話を広めてくれとおっしゃっていましたのでそのまま引用します。
・南極にあるスエーツ氷河にて最近巨大な空洞が発見された。もしこれが崩壊を始めると、地球上の海面水位が3.4m上がると推測されており、米英が調査の予算を付けた。海面上昇の理由は氷が解けるからだけでなく、今は巨大氷河が重力で海水を南極に引き寄せているが、それがなくなるから。
・ここ数年の異常気象は温暖化の影響と言わざるを得ない。
・余分な熱の90%は海が吸収していて、気温より海水温の上昇が深刻だ。海水温が1.5度上がれば70~90%のサンゴが死滅すると言われている。サンゴは地球上のCO2を炭素に固定化しているのでサンゴの死滅は致命傷だ。
・気温の上昇は産業革命前と比較して現在1度上昇している。パリ協定で示された1.5度までなら何とかなるかもしれないが、2度上がると北極海の氷がなくなり、シベリアの永久凍土下のメタンガスが気化するなど、もう元に戻せない状況になる。1.5度目標を達成しなければならない。
・早ければ2030年には1.5度上昇になるという試算もある。
・欧州では子どもたち160万人が、おとなたちに「科学者の声を聞け」とストライキを起こし大混乱になっている。
・今こそ国や自治体は気候の非常事態宣言をし、CO2を排出しないゼロカーボン社会を2050年までに達成しなければならない。
マスパックでもできることはやっています。今年からは、廃棄物として出るストレッチフィルムや両面テープのセパレータを再生利用に回すなどの取り組みを始めました。次の世代に残すことの重要性を心に行動してゆかねばと考えています。