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社長ブログBLOG

2016/06/20

舛添知事の辞職に思うこと

(以下、今日発行の社内誌「社長通信」に書いたコメントを掲載します)

東京都知事の舛添さんが辞任しました。連日テレビで放映されていたのでみなさんも感じるところがあったと思います。私は今回の騒動について、なにか恐ろしいものを感じます。

舛添さんはことが発覚するまで、知事としての評価は高かったと思います。自分の意見を抑えて職員との調整能力や政策の遂行力が高いということでした。知事として適任な人だと思います。しかし、週刊文春の報道により状況は一変します。家族での回転寿司や絵画購入などが取りざたされました。確かにせこい、経費の処理くらいきっちりしろよと思います。ただ私は仕事ができそうな人だけに、あれだけ謝っているのだから、もうその辺にしてやればいいのにと思いました。しかし、議会でもテレビが流す「街の声」でも批判一辺倒です。弁護しようものなら自分が火の粉を浴びかねません。結局、都議会与党が不信任案に賛成することを決め、辞任せざるを得なくなりました。政治家ですから、グレーの点、公表できないこともあるでしょう。彼が何となくいじめられやすそうな風貌であるとしても、ここまでやらなくてもいいのではないか、マスコミはオリンピックの裏金問題で電通が吊るし上げられるのを避けるために舛添さんをスケープゴートにしたのではないかといううがった見方もしてしまいます。議会の様子を見た小学生はどう思うでしょうか。自分たちもああいう風に一人を全面攻撃してもいいと思うのでは。

一度こうだとなるとみんなが批判一辺倒なることに不気味さを覚えるのです。マスコミが自分の気に入らない政治家を失脚させることは簡単だとも言えます。私は改正安保法よりも、このマスコミ主導の「世論」、反対意見を主張することができない(しない)今の日本の状態が戦争に向かわせる恐ろしさを感じるわけです。

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